陽子「・・・・・・私だ」
小野 不由美 著
月の影 影の海の続編。
妖魔や仙人が存在する世界が舞台。
慶の国の王(景王)となった陽子。
もともとは蓬莱の住人(私たちが住んでいるような世界、俗に言う現実世界)。
政についてもさっぱり分からず、世界、国のことも分からない。
そんな中、街で生活してみようと決意する。
芳の国の王の娘、公主:祥瓊。
父親が悪政を布いていた為、国を追われることになる。
意地悪な仙人の下、使用人と働く鈴。
陽子と同様に、蓬莱から流されてきた。
景王が同じ境遇だと知り、行為を抱く。
上記3人の話が進んで行き、1つの事件に収束していく。
読みやすかったので前回と同様、割りと一気に読めました。
陽子が蓬莱を割り切っているのか、前作から比較すると一気に執着が消えていたのは意外でした。
消えているというかそういう話が一切出てきません。
主役の3人は全て女性というか少女なのですが、
境遇も違い、いろいろな観点から国、政を描写してくれています。
そしてその3人が成長していく姿を見ることが出来ます。
難しい漢字が多々出ますが、
一度振り仮名を出した漢字にも再び振り仮名を振ってあるので何とかなります。
このくらい歯車がいろいろな場所で噛み合っていると、
現実ももっと面白いのになあって思います。
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